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木造住宅から学ぶ

建物が建っている間のトータルな維持管理費は
の建物寿命に関係なく「建設費の5倍」と言われます。
その維持管理比率を下げ長持ちする住宅を作ることが大事です。
日本は国土の3分の2が森林で
戦後に植林された森林は50年以上が経過し伐適期を迎えています。
この「森林」は有用なバイオマスエネルギーとして活用しようとしています。
私はエネルギー利用もいいですが、製材にして高付加価値で使うことが、
森林や森林ビジネスの持続可能性にとって大事だと思っています。
現在の住宅メーカーの建てる建物のほとんどは
外国産木材か集成材です。
その理由はコストの問題でなく
「木が狂う・割れるなどという顧客のクレームへの対応」です。
マンションでも
紙で固めた素材に木目のついたプラスチックのシート「紙で固めた素材」です。
購入時こそ綺麗ですが年月と共にそれは使えなくなります。
最初が一番良く、あとはどんどん劣化します。
国産木材を使用すると経年変化で味わいが出て高級感が増します。
日本の本来の木造の家はどうしたら、
「森林」から出たホンモノの木でつくられるようになるのか?
デザイン良く、機能性高い、断熱機能が優れた、
「国産木材で作られた住宅」を安定して供給したらいい。
古民家から学び「夏涼しい家」に「冬暖かい家」です。
その担い手は大手の住宅メーカーではなく地域の大工・工務店です。
【古民家】は「超健康的住宅」にも関わらず「非健康的」と批判されます。
家が寒いことによって疾患が起こりやすく
年間1万7000人もの人がヒートショックで亡くなっているのを結びつけて
「古民家は寒いからダメ!新しいZEH基準の住宅を作るべき」と言われます。
私は「バランスよく日本の住宅らしいZEH基準を作ろう」と考えています。
どのくらいの断熱をしたらいいか?
「高断熱高気密」は「湿気の多い日本でどうするのか?」
私は窓の使い方も大事と思います。
窓からの熱の出入りを考慮して窓を小さくする・・・それは正しいのでしょうか?
南側の窓は大きくして「太陽の恩恵」を受ければいいでしょうし
温暖差を活用して「風が通る家」を考えればいいのだと思います。
【古民家】はそんなことを十分考えられた住宅でした。
国の考える「2020年基準」に私たちは挑戦します。
・無垢材で家を建てると柱が反ったり割れたりしてクレームになる
・木はもともと生き物だから、反ったり、割れたりは当たり前
どちらも正しいのです。

Author Profile

井上 幸一
井上 幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。