Skip to content

常識という非常識

日本の火葬普及率は99・9%以上・・・
残り0.1%があるのです・・・「土葬」です。
それは大和朝廷のあった奈良盆地
剣豪、柳生十兵衛ゆかりの柳生の里(周辺複数の集落)
大保町集落では今も100%土葬です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
葬式の日は朝から、穴掘り役に選ばれた村人3~4名が
2メートルほどの深さの穴を掘り、野辺送りの行列の到着を待つ
野辺送りに連なった人々は、最後のお別れをし、深い穴に棺を入れる。
掘り返した土を穴に戻し、土饅頭の形に盛り、その上に墓標を立てる。
その周りをさらに「四十九院」という四十九の塔婆の井垣で囲います
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
49の塔婆で囲った井垣の「四十九院」。
獣の侵入を阻み、死霊を封じ込める意味を持ちます。
土葬にこだわる村人は
「焼かれるのはかなわん。熱いやんか!死んだら故郷の土に還りたい。」
と言います。
中国や韓国では
火葬というのは親の体を焼いて破壊し、
魂の還る場所をなくしてしまう重大な親不孝と考えられ土葬が主流でした。
人口の多い中国と国土の狭い韓国。
しかし近年ではどちらの国も、火葬が増えてきていると言います。
(中国は約67%が火葬、韓国の火葬は49%)
アメリカやヨーロッパの主流は火葬ではなく土葬です。
欧米ではキリスト教徒が多く、死後の復活が信じられていて
「遺体を焼く=復活できない」という考え方がある為土葬が主流です。
しかし、イギリスは異例で火葬率が73%と高くこれも土地不足の問題のようです。
日本は世界一の火葬国です。
日本は火葬が普及してから70年程度で明治時代までは土葬だったそうです。
戦後
少ない土地を有効利用でき、衛生面でも安心な火葬が広まったそうです。
「遺体を焼いてしまうなんて、とんでもない!」が世界の常識で
わずか70年で常識が変わり不思議にも思わなくなる・・・
歴史・本質を知らないと「常識というのは少し怖い」と思いました。

Author Profile

井上 幸一
井上 幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。