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地産地消の家づくりは長持ちの秘訣?

今日からお盆休みも本格的に開けて活動再開です。

メールでお問い合わせ頂いた中にこういう質問がありました。
「2×4(ツーバイフォー)というアメリカの木造住宅が日本に入って建てられています。日本の住宅の平均寿命は約40年、対してアメリカは100年、アメリカの2×4(ツーバイフォー)住宅を日本で建てれば日本の平均寿命も伸びるのでは?」

 

結論から言うと2×4(ツーバイフォー)住宅の方が日本古来の建て方である伝統工法や在来構法よりも長持ちしないと私は思います。

 

それは何故か?

 

建築の構法や使われる材料など色々ありますが、今日は使われている材料=木材について考えてみると…

地域での特性、降水量などが関係するのではないかと思います。2×4(ツーバイフォー)は建築の構法の名称ですが、実は使用する部材の多くも輸入されています。つまり海外で育った木材を使用して建てるのです。

日本は高温多湿の気候です。雨が多く、夏場でも湿気が高く蒸し暑い気候です。対してアメリカやヨーロッパなどは雨も少なく湿度も低いのです。

参考に、年間降水量のデーターを見ると、1年間で降る雨の量は

東京1467mm(ちなみに高知県などは2627mm)、

ロサンゼルス327mm、

パリ648mm

霧の町というイメージのロンドンでさえも751mmしかありません。
(理科年表より抜粋)

雨が少なく湿度の低い場所で育った木材が雨が多くて湿気の多い場所に持ってくると…
木材には湿度を吸収して回りが乾燥してくると湿気を放出するという吸放出性があります。乾燥した場所で育った木材は湿気の多い日本では腐りやすいのです。

わざわざ環境の違う場所で育った木材で家を建てなくても、地元で育った木材で建てる方が地域の気候風土に合っているので長持ちするのです。

2×4(ツーバオフォー)住宅も日本の木で造ればいいのかもしれません。

 

むろん湿気を上手く逃がす構法や雨漏りしないような構造で骨組みを水気や湿気などに触れさせないような工夫を凝らす事で耐久性を上げる事はできますが、

それなら日本の歴史の中で工夫されてきた古民家などの建築構法で建てる方が簡単だと思います。

 

昔の木造住宅は100年でも200年でも持っていましたし、古い木造建築で言うなら法隆寺は1400年ぐらい経過しています。では最近の日本の住宅の寿命はなぜ短くなってきたのか…

 

 

たぶんそれは、使う人の考え方や意識の問題のような気がします。住育、住育検定ではそんな事を学びます。

住育検定についてはこちら…http://www.hepa.or.jp

Author Profile

川上 幸生
川上 幸生
川上 幸生(かわかみ ゆきお)
1967年1月15日 大阪出身

二級建築士
愛媛県木造住宅耐震技術者
インテリアコーディネーター
照明コンサルタント
住宅断熱施工技術者
下水道責任技術者
古材鑑定士
古民家鑑定士
伝統資財施工士
住宅建築コーディネーター

大阪でお菓子会社にて商品開発やパッケージデザイン、
デパートのショーウィンドウや店舗の設計施工を経て
現在は愛媛に移住して今までの経験を活かし人に優し
い本物の家づくりを目指し「お客様に感動をあたえる
家づくり」を心情に住宅の設計やデザインをメインに
活動中。

主な活動
厚生労働認可財団法人職業技能振興会認定資格 
古民家鑑定士伝統資財施工技術士 教本執筆並びに講師

一般社団法人住まい教育推進協会 会長
株式会社アステティックスジャパン 事業統括本部長
愛媛インテリアコーディネーター協会 会長
四国中古住宅流通活性化協議会 理事
全国古民家再生協会連絡会議 事務局長
ケイズデザイン二級建築士事務所 代表