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建物解体。その前に・・・

新しく家を建てる時には、敷地内での配置も考えますよね。
「お隣りとの境界線から○m離そう」とか、必ずご検討されるはず。
昔の家(古民家)だって、建てた時はきっと概ねそうされたと思うんです。
当時の施主さんが今もお元気ならちゃんとご記憶かもしれません。
塀や境界標があって、お隣さんと揉め事なく過ごされてるなら心配も少ないでしょう。

では今の所有者が、当時を知らない息子さんやお孫さんなら?
根拠になる資料も、塀も境界標もなかったらどうでしょうか。
「あなたの家の外壁から○mの位置が境界だと聞いてたのに、分からなくなった!」
何も知らずに旧家を解体してしまうと、後日そんなクレームがお隣さんから来るかも。

つまり・・・旧家の配置自体が境界線を導く重要な手がかりである可能性もあるのです。

朝ドラ『梅ちゃん先生』の中でお隣りさんと境界で喧嘩するエピソードがありました。
運良く戦後の焼け野原に唯一残った梅の木のおかげで大紛争には至らずに済みました。
でも解体工事の中では、樹木や植垣、庭石などの撤去が伴うことも少なくありません。
境界目印の目的で植えたり置かれたりしたものがないかどうかの事前確認も大切です。

念のため旧家を取り壊す際は、土地境界との位置関係もぜひ記録しておいてください。
復元できる図面と写真を残し、できればお隣さんにも先に見ておいてもらいましょう。
そうすれば解体後でもその位置は特定でき、余計な紛争を生む可能性は減るでしょう。

 

以上は特に田舎で起こりやすい問題です。

でも市街地でも境界に配慮が足りない建築士さんや解体業者さんは意外と多いんです。
酷い場合は境界標等も撤去してしまい、多額の復元費用が生じてしまうことも。
建替えなどで全部又は一部を解体されるなら、このコラムも思い出してくださいね。