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建築時期でみる木材の品質

住宅に使われる木材は時代とともに変化しています。

木材の需要を林野庁のデーターで見ると、木材需要の約4割、国産材の需要の55%が建築関係で消費されていますが、昭和40年以降の輸入木材の増加により

現在は輸入木材の比率が高まっています。

住宅寿命を延ばす事を考えれば、地元の気候風土にあった国産木材の方が湿気の少ない場所から輸入された木材より長持ちするはずです。

 

一般的な住宅(木造在来構法)の場合床面積1m2当たり約0.20m3程度の木材が使われていますが、

社団法人日本木造住宅産業協会の調査によれば、管柱については、国産材(製材・集成材等)のシェアは約6割で、集成材がその半分を占めています。

これに対して、梁・桁等の横架材については、米マツを中心とする輸入材(製材・集成材等)が9割以上となっており、

土台についても、輸入材(製材・集成材等)が全体の約6割を占めています。

また、床下地用合板については、スギ、ヒノキ等の国産材を原料とする合板が3分の1程度を占め、

残りは輸入材を原料とする合板となり在来工法全体としては、国産材のシェアは3割弱程度に減少してしまっているそうです。

 

戦前は国産材が主流に使われていて尚かつ品質も非常に高かったのですが、

 

戦後から昭和30年代半ばは国産材の比率は高いものの残念ながら品質が低く、

 

昭和30年代半ばからは輸入木材が増え、

昭和40年以降輸入木材が非常に増加してきました。

 

 

 

輸入木材の増加の原因はコストが安い、大きな材料が取れるなど色々あるでしょうが、

 

木造住宅の建設費に占める木材費用は実は15%もかかりません。

家を建てる人が少しだけ意識して現在の住宅の平均耐用年数30年を欧米並みの100年にする住宅の長寿命化(結果2世代3世代で家を使えば住宅ローン地獄から脱出できます)、

地球環境の事を考えて、輸送による無駄な二酸化炭素排出を考えて輸入木材より地元の国産材利用に目を向ける事で、地域の林業の活性化にも繋がって行くのではないでしょうか…

Author Profile

川上 幸生
川上 幸生
川上 幸生(かわかみ ゆきお)
1967年1月15日 大阪出身

二級建築士
愛媛県木造住宅耐震技術者
インテリアコーディネーター
照明コンサルタント
住宅断熱施工技術者
下水道責任技術者
古材鑑定士
古民家鑑定士
伝統資財施工士
住宅建築コーディネーター

大阪でお菓子会社にて商品開発やパッケージデザイン、
デパートのショーウィンドウや店舗の設計施工を経て
現在は愛媛に移住して今までの経験を活かし人に優し
い本物の家づくりを目指し「お客様に感動をあたえる
家づくり」を心情に住宅の設計やデザインをメインに
活動中。

主な活動
厚生労働認可財団法人職業技能振興会認定資格 
古民家鑑定士伝統資財施工技術士 教本執筆並びに講師

一般社団法人住まい教育推進協会 会長
株式会社アステティックスジャパン 事業統括本部長
愛媛インテリアコーディネーター協会 会長
四国中古住宅流通活性化協議会 理事
全国古民家再生協会連絡会議 事務局長
ケイズデザイン二級建築士事務所 代表