建築材としての竹

建築材としての竹

 

現在の家造りは「木」が主流ですが以前は「竹」が沢山使われていました。
中でも天井への「竹」の使い方は古民家に見られるように当たり前のように
使われていました。そして竈で燻されることで飴いろで独特の「燻し竹」に成るのです。

広間には太い竹、仏間には細い竹、そして座敷には竹を平らに伸ばした竹と
使い分けることで部屋の格式が表現されて、そこには豊かな「竹文化」が有りました。

構造材としての太い梁等、松が多く使われる一方で杉は柱や建具等に使用
床材の床には竹が沢山使われていた言うです。
そして、竹は虫が付きます。伐採の時期により耐久性も違いがあるようです。
一般的に水を上げている活動期に伐採されたものは耐久性に時間が短く
晩秋から冬の休眠期伐採された物は耐久性があります。

今また日本中で「竹」は邪魔者扱いです。
古民家は、壁にも土壁の下地に竹が使われていました。
自然素材である「竹」を活かした時代が来ると良いですね。

Author Profile

井上 静夫
井上 静夫
1955年、福岡県八女市生まれ。中学卒業と共に、大工の修行に入る。6年の修行の後地元八女に戻り工務店で働くこと10年。その間1979年に2級建築士を取得、建設科、建築科の職業訓練指導員となる。1985年建設業の許可を取得井上建築を開業する。自然素材に特化した家造りを手掛ける。1997年には労務管理士、1999年被災建築物応急危険度判定士を取得、2005年下横山神社、仏閣建築に関わり委員会より表彰、2010年古民家鑑定士、伝統資財施工士、古材鑑定士、古材活用士となる。現在も自然素材に拘った家造りを行っている。

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