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古民家鑑定の評価はなぜ八角形か?

古民家鑑定書を発行すると評価項目の中で点数がついた八角形のチャートが書かれています。

なぜ八角形なのか?

 

 

例えば風水では八角形が縁起がいいとされます。風水とは風(空気)と水、我々が生きて行く為に必要な基本的なエネルギーとされています。ただの迷信だと思う方も多いですが、私は風水学は自然に対する深い洞察と観察から生まれた人が暮らしやすくしていくための環境学と捉えています。

風水では八角形は陰と陽の中間の形と言われます。陰陽は風水では宇宙観の事で陰は四角形を指し、陽は円形を指します。つまり八角形は四角形と円形の中間の形になります。また八卦では八方位、東西南北の4つを更に分けて8つの方位に区分されています。鬼門は表鬼門が北東、裏鬼門が南西と八方位で示されています。つまり、八方位に気を配る事で家も暮らしやすくなるというような考え方でしょうか。

また八という数字は古今東西縁起がいいとされる数字でもあり、日本では末広がりの八、ヨーロッパでは霊魂の再生、復活を表すのが8とされて来ました。

古民家鑑定書は縁起がいいから八角形でコンディションを示しているのか…
まあ、五角形にせずに若干意識した所もありますが、実は必要な項目を考えて行くと八角形になったのが事実です。

八角形はそれぞれ、
近隣環境
基礎部分
コンディション
構造躯体
屋根
外壁
内部仕上げ
そして総合評価のレベルを指しており、10店満点で各項目何点かを評価しています。

点数が高い方が状態が良く、また正八角形に近い方が全体としての状態もいいという評価となります。形がいびつな程問題を抱えている可能性が高く、点数の低い所、例えば外壁や屋根の点数が低い場合にはその部分をメンテナンスする必要があるという事が一目で解るように作成しています。

来年5月頃にはこの古民家鑑定書もリニューアルする予定で現在1から作り替えています。八角形のチャートは引き継ぎますが項目が一部入れ替わります。

現在のコンディションを表示するだけではなく、その古民家を今後どう維持して行くかという部分まで踏み込んでインスペクション(検査)内容を将来のメンテナンスにつなげれるような表現にして行きます。

新しい八角形の項目は
周辺環境適法性
近隣の環境は暮らしやすいのか?、災害に遭遇する危険性、そして現在の法規にどの程度合っているのか?耐震性能などが現在の基準に比べてどうか

環境性能
循環型の建築なのか、最利用可能な部材がどの程度ストックされており、解体した場合などの環境への影響度合いなど

構造躯体
長期間使用する為に最も重要な骨組みのコンディション

屋根
雨漏りの有無だけでなく、今後のメンテナンスに係る費用なども含めて評価します

外壁
屋根と同じく雨漏りの有無とメンテナンスのコスト、並びに周辺の景観に合っているか、断熱性能などの省エネ性能なども評価します

基礎
白蟻や腐朽の有無を元に長期耐久性やメンテナンスの簡易性などで評価します

内部
現状の暮らしやすさ、美しさ意外にも現在のライフスタイルに合わす為のコストも評価します

そして予防保全
今後のメンテナンスの時期と費用に基づいて維持のしやすさと、今後のメンテナンススケジュールも評価出来るようにしたいと考えています。

古民家鑑定についてはこちら
http://kantei.kominkapro.org

厚生労働省認可財団法人職業技能振興会認定の古民家鑑定士に依頼すれば3万円(交通費別途必要な場合有り)で現在の建物のコンディションが解ります。

Author Profile

川上 幸生
川上 幸生
川上 幸生(かわかみ ゆきお)
1967年1月15日 大阪出身

二級建築士
愛媛県木造住宅耐震技術者
インテリアコーディネーター
照明コンサルタント
住宅断熱施工技術者
下水道責任技術者
古材鑑定士
古民家鑑定士
伝統資財施工士
住宅建築コーディネーター

大阪でお菓子会社にて商品開発やパッケージデザイン、
デパートのショーウィンドウや店舗の設計施工を経て
現在は愛媛に移住して今までの経験を活かし人に優し
い本物の家づくりを目指し「お客様に感動をあたえる
家づくり」を心情に住宅の設計やデザインをメインに
活動中。

主な活動
厚生労働認可財団法人職業技能振興会認定資格 
古民家鑑定士伝統資財施工技術士 教本執筆並びに講師

一般社団法人住まい教育推進協会 会長
株式会社アステティックスジャパン 事業統括本部長
愛媛インテリアコーディネーター協会 会長
四国中古住宅流通活性化協議会 理事
全国古民家再生協会連絡会議 事務局長
ケイズデザイン二級建築士事務所 代表