Skip to content

伝統建築に学ぶ

現在伝統的構法の設計法作成および性能検証実験検討委員会による
石場建て工法を含む伝統的木造建築物の設計法について検討を行い
実務者が使える設計法を確立することを目的に活動されています。

DSC06035

建築基準法による建築確認・審査が厳しい現在この伝統的構法の
設計法の危機的状況を打開すべく、四つの部会を設けて検討がなされているようだ。

先人達が培ってきた伝統構法の構造的な良さを生かした伝統的木造建築物の
設計法として限界耐力計算によらず比較的簡易な設計に基ずく「標準設計法」
の検討がいま最終段階に入ってるようです。
これが確立されることの意義は非常に大きいと思われる。

たとえば石場建てによる状況にも色々あり石のように丸いものコンクリート
のように真っ直ぐなものでは当然違ってきます。
細部的なことまで見るとなると相当な時間を要すると言われます。
それよりも大きい枠組みとして検討して来年をめどに結果として確立し
そのうえで法制化されるよう期待する。

時間をかけこれで大丈夫としての計算法が法制化されてもそれまでに
実務者としての技術者がいなくては何もなりません。
伝統的構法の設計法も大事だがそれを踏まえて伝統技術を継承すること
これこそが大事だという気がする。
近い将来伝統的構法の設計法が確立され法制化されるだろう。
しかし、私は伝統技術者がいなくなることの方が心配でならない。

Author Profile

井上 静夫
井上 静夫
1955年、福岡県八女市生まれ。中学卒業と共に、大工の修行に入る。6年の修行の後地元八女に戻り工務店で働くこと10年。その間1979年に2級建築士を取得、建設科、建築科の職業訓練指導員となる。1985年建設業の許可を取得井上建築を開業する。自然素材に特化した家造りを手掛ける。1997年には労務管理士、1999年被災建築物応急危険度判定士を取得、2005年下横山神社、仏閣建築に関わり委員会より表彰、2010年古民家鑑定士、伝統資財施工士、古材鑑定士、古材活用士となる。現在も自然素材に拘った家造りを行っている。