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大工さんのお話ー再築ー

大工さんのお話しをお伺いする機会がありました。
この「住育ライフ」にも投稿されている大工の井上さんです。 → ココ

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大工さんとして「次世代のため」という心意気を強く感じました。

井上さんは
「仕事をさせて頂き喜んで頂く幸せ」を楽しんでいます。
「住まい手」に喜んで頂くことだけを楽しんでいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(抜粋)・・・・・・

そろそろ建て替えをと古民家を解体して流行のハウスメーカーで
新築することに成りました。
カラフルで、デザイン性もありお得な値段が魅力のマイホーム

そんなご夫婦の提案に猛反対のお母様
長いこと住みなれた家を解体して建て替えるなんて考えられないのでしょう。
それならばと、お母様の近くにハウスメーカーの家を建てられることに…

多少なりとも、古民家への想いはあるはずなのに流行のものに目がいくものかも知れません。
お母様の目の届くところにマイホームが完成しました。
30年前のことです。
そして今、床が剥がれ建具が曲がり…
夏は暑く、お母様の所に行くと夏は涼しく、自然の風に癒しさえ感じられる。

当時、お母様が新築に猛反対されたわけが今分りました。
しかし、そのお母様も今は亡くなられ、家も雨漏りがして手がつけられなくなりました。
家に入ると小さい頃のお母様との想い出が蘇り、親に申し訳ないことをしたと
後悔をされてるようです。

今となっては、せめてお母様の想いを忘れたくないようにと
実家をなんとかしたいと考え、再築を提案
使える材を使って新しく建て替えることに…
お母様の想いでも残せるし、家族を見守ってきた木々たちもまた新たな歴史を
作っていくことができて、ご先祖も喜びますよ。

鑑定士の視点からの提案と、お客様の想いを叶えることができそうです。
お母様が守ってきた家・想いは息子さんに、そして孫へと受け継がれます。
家を建て替えるのが目的ではなく、想い出を残し伝えること大事だと思います。

それならばきっと、お母様も反対派しないはず。
天国からほほ笑むお母様の顔が見えるようです。

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「古民家鑑定士」として地域で【再築】をしています。

「志の高い大工さん」多くに皆さんに「ハウスメーカー」との違いを知って欲しいと思います。

Author Profile

井上 幸一
井上 幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。