Skip to content

建てること10年前

建築に関わり43年、いろんな家を建てさせて頂きました。
我が家は自分の手で建てたいと思いつつ、時は30年を経過してました。

紆余曲折有りましたが、ようやく我が家を建てることができたのが10年前のことです。
よそ様の家を建てるときも、自分の家を建てる思いで建ててきたのですが
実際建てるとなると、あれやこれやと迷うものです。

私たちが住まう家とは本来どうあるべきだろうか。家造りに関わるものとして
自問自答の日々です。これは、私にとって永遠のテーマなのかもしれません。
日本人の古き良きものを活かす「勿体ない」の精神を再認識する上でも
古民家の「古材」を「古財」として活かしたいと考え古材を取り入れました。

6月26日外壁・内部我が家 012

再利用することにより環境にも優しい家として生まれ変わります。
先人たちの培ってきた古民家は正に「木」の特性を上手く生かした造りが施され
屋根を支える梁には「松」の木が、そして家の中心には大きな大黒柱が有ります。

古材には先人達が想いを込めて削った「チョウナ」の跡が残っています。
天井板には、「ベンガラ」に「柿渋」施した赤茶色の松板をそのまま使用し
壁は小舞いで編み土壁塗り、「漆喰仕上げ」によって調湿することができます。

NEC_0403

新しい木と古材が融合し、お互いの木材が時を超えて作りだす空間は
新しい居住空間となり、新しい家造りに成るのです。
そして、活かせる資材は活かすことで環境に良い家造りに貢献できるのです。

Author Profile

井上 静夫
井上 静夫
1955年、福岡県八女市生まれ。中学卒業と共に、大工の修行に入る。6年の修行の後地元八女に戻り工務店で働くこと10年。その間1979年に2級建築士を取得、建設科、建築科の職業訓練指導員となる。1985年建設業の許可を取得井上建築を開業する。自然素材に特化した家造りを手掛ける。1997年には労務管理士、1999年被災建築物応急危険度判定士を取得、2005年下横山神社、仏閣建築に関わり委員会より表彰、2010年古民家鑑定士、伝統資財施工士、古材鑑定士、古材活用士となる。現在も自然素材に拘った家造りを行っている。