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なんでそうなるの?

言葉は選びながら、度々書かせてはいただいてるんですけど・・・
新築や増築をめぐる境界トラブルは、少ないながらもなぜか絶えません。

今回ご紹介する実例は次の写真。

原宗吉0007 (2)
向かって右側がAさん、左側がBさんのお家です。
Aさんのお家は古民家を取り壊し、建替えられたそうなのですが・・・
屋根にご注目。Aさんの家の屋根がBさんの屋根に被ってしまっています。
しかも建替え前にお互いに確認し合ったという土地の境界線は、赤のライン。
少なくとも明らかに屋根はBさんの敷地に越境しちゃってますよね。
工事開始後、しばらくしてBさんが気付いて、大変怒られたそうです。
やり直しも検討されたそうですが、結局示談金で和解し、完成させたとのこと。

ん~でもそれってどういう和解なんでしょう? 私に言わせれば非常に曖昧。
土地の越境部分をAさんが買う訳でもなく、屋根を削る訳でもなく、現状そのまま?
身内同士でも喧嘩になることが多いのに、他人同士で子や孫の世代まで大丈夫?
(境界標も設置せず、念書や覚書すら交わされてないそうです)
せっかく素敵なお家が建ったのに、そのせいでお隣さんと気まずい関係に…
そんなマイホームにならないよう、まず最初に境界の確認と配置計画はぜひ慎重に。

 

 

余談ですが、そもそもこうなった原因は?
新築や増築によるものなら、私は境界を甘く見た建築のプロが一番問題だと思います。
お客さんと直で接するのは営業さんだけで、設計士さんは一度も現場を見ない。
現地の写真と敷地の平面図だけを頼りに、パソコンの前だけで仕事しておしまい。
大小問わず、そんな業者さん…嘘みたいだけど、ホントにあるんです。
「事件は設計室で起きてるんじゃない。現場で起きてんだ!」
お客さんの愚痴に同情して時々叫びたくなるのは私達土地家屋調査士だったりします。