Skip to content

100年持つ家創りとは…Ⅱ

メンテナンスは場所ごとに点検サイクルが違います。適切なサイクルで点検そして交換が必要です。

特に痛みの激しい部分は外部、屋根と壁は当初10年間はいいですが、その後は5年程度で点検をして、外壁の塗装なら新築から10年〜15年後に塗り替え、以後は10年スパンぐらいで必要になると思います。メンテナンスのサイクルを伸ばしたいのであれば、塗料ではなく、漆喰や木材など自然素材の方が長く使えると思います。屋根は材質によって変わって来ます。工業製品である薄いセメントを主体としたような瓦であれば20年未満で葺き替えが必要になります。粘土を焼いて作る瓦であれば、ズレを修正する仕事は定期的に必要ですが、材料自体は100年以上は大丈夫です。ちなみに窯変瓦であれば岡山にある閑谷学校の瓦は約330年程度、いぶし瓦であれば奈良の元興寺にあるものが約1400年前の瓦です。いずれも建物の屋根に使われていて現在も雨を防いでいます。

2005_0730_173401AA

 

内部であれば、水回りは痛みの激しい部分です。キッチン、お風呂、トイレ、洗面所。どんなに高価な機器を使用してもそう交換時期が長くなる訳ではありません。この水回りは新築時にも木材費(構造材)よりも高くなります。

水回りは概ね15年〜20年程度で交換と考えればいいと思います。そこに予算のウェイトを置くよりかは他の部分に回した方が…良いと思います。

その他の部屋で言えば、やはり床は早く痛みます。畳にしろ板の間にしろ定期的な補修や交換は考えておく必要があります。畳は10年程度で表替えを、板の間は工業製品の場合はもって20年、自然素材の無垢の場合なら傷や汚れさえ気にならなければ何年でも持ちます、ただ床下の束などが下がったりしますので、そういう時には床下を修理する必要があります。

壁や天井は、機能を損なうというよりかは、日に焼けてあせて来たり、タバコのヤニや、傷などがついて美観的に交換になる場合が多いです。壁のクロスは15年、天井も同じようなものだと思います。

 

あくまでここに書かせて頂いたメンテナンスの期間などはおおよその物であり、建築場所や回りの環境、使い方により1軒1軒変わってくるので参考としてお考えください…

Author Profile

川上 幸生
川上 幸生
川上 幸生(かわかみ ゆきお)
1967年1月15日 大阪出身

二級建築士
愛媛県木造住宅耐震技術者
インテリアコーディネーター
照明コンサルタント
住宅断熱施工技術者
下水道責任技術者
古材鑑定士
古民家鑑定士
伝統資財施工士
住宅建築コーディネーター

大阪でお菓子会社にて商品開発やパッケージデザイン、
デパートのショーウィンドウや店舗の設計施工を経て
現在は愛媛に移住して今までの経験を活かし人に優し
い本物の家づくりを目指し「お客様に感動をあたえる
家づくり」を心情に住宅の設計やデザインをメインに
活動中。

主な活動
厚生労働認可財団法人職業技能振興会認定資格 
古民家鑑定士伝統資財施工技術士 教本執筆並びに講師

一般社団法人住まい教育推進協会 会長
株式会社アステティックスジャパン 事業統括本部長
愛媛インテリアコーディネーター協会 会長
四国中古住宅流通活性化協議会 理事
全国古民家再生協会連絡会議 事務局長
ケイズデザイン二級建築士事務所 代表