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長押といえど…

DSC08063和風住宅に見る「長押」は一般的には和室の鴨居の上に
取り付けられる化粧材のことをいいます。
以前は、軸組みを引き締める構造材の意味合いもありました。

単に長押といえど数種類があり、一般に言う長押を内法長押(うちのりなげし)
以外に地覆長押・腰長押・蟻壁長押・天井長押等の種類があります。

現在は土壁塗り漆喰仕上げの和風住宅がすくなり、内法長押が一般的です。
大広間の天井の高い場合などに、天井と内法との間に入れる長押を蟻壁長押といい
その上の天井の間の壁には真壁造りでも柱は表さないのが常道とされています。

こうした日本の伝統文化が住宅の欧米化により、数少なくなるのは
心なしか淋しく思えてなりません。
伝統文化を見据えた進歩ならまだしも、日本の住文化の古き良きものは
次の世代にも受け継がれるべきだと思います。

Author Profile

井上 静夫
井上 静夫
1955年、福岡県八女市生まれ。中学卒業と共に、大工の修行に入る。6年の修行の後地元八女に戻り工務店で働くこと10年。その間1979年に2級建築士を取得、建設科、建築科の職業訓練指導員となる。1985年建設業の許可を取得井上建築を開業する。自然素材に特化した家造りを手掛ける。1997年には労務管理士、1999年被災建築物応急危険度判定士を取得、2005年下横山神社、仏閣建築に関わり委員会より表彰、2010年古民家鑑定士、伝統資財施工士、古材鑑定士、古材活用士となる。現在も自然素材に拘った家造りを行っている。