見つめる乙女

見つめる乙女

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100年を越す古民家改修(再築)現場です。
タルキより上部を交換することに。
古民家はとかく入母屋作りが多い、隅部を反り隅とし曲線美を魅せる。
住まいにおいて屋根の形は様々、最近は洋的寄棟が多いようだ。

 

今回、入母屋屋根の破風を取り換えすることに。
入母屋の破風板は棟部の眉が特徴である。職人技ともいえるデザインは様々。
このところ、古民家に興味を持つ女性が訪れる。
これまで数回は訪れた。
よほど好きなのだろう、普通気が付かないところを指摘してくる。
好きこそものの上手なれ…  
「破風峠の拝み合わせ部の上部の隙間を空けるのはなぜですか」とか

瓦の重量を先読してのことだけども、乙女にとっては何故空けるのかが不思議のようだ。
この先読が長年の経験が役に立つ。
めったに見ることができない現場がとても新鮮に映るらしい。
普通高い屋根に上がれる女性はそういない。
しかし、好きという気持ちがそうさせるのだろう。
休みになると必ず訪れる。
そして聞くのです  「ここは何でこうなるのですか」と

次来る時は何を聞くのだろうかと楽しみだ。
おそらく家づくりを目の前にするのは初めてだろう。
この女性最近「古民家鑑定士」になったばかりだ。
益々、古民家に興味を持つことだと思う。

 

 

 

 

Author Profile

井上 静夫
井上 静夫
1955年、福岡県八女市生まれ。中学卒業と共に、大工の修行に入る。6年の修行の後地元八女に戻り工務店で働くこと10年。その間1979年に2級建築士を取得、建設科、建築科の職業訓練指導員となる。1985年建設業の許可を取得井上建築を開業する。自然素材に特化した家造りを手掛ける。1997年には労務管理士、1999年被災建築物応急危険度判定士を取得、2005年下横山神社、仏閣建築に関わり委員会より表彰、2010年古民家鑑定士、伝統資財施工士、古材鑑定士、古材活用士となる。現在も自然素材に拘った家造りを行っている。

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