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構造の変遷について

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日本の住宅は長い歴史の中で構造も変遷してきたが(壱の八 古民家の歴史参照)軸組自体の構造の変遷をみると、伝統構法では当初は柱の上部に頭貫(あたまぬき)と呼ばれる横木を通す事で柱の倒壊を防いでいたが、その後長押(なげし)を柱の高い部分に取り付け補強し、頭貫と長押の両方で柱をつなげるようになった。そして壁や床が作られると貫(ぬき)を一定の間隔で通し、足元にも足固め(あしがため)といわれる貫がもちいられ足元の開きを抑制するように変わってきています。

「屋根」は建物の一番高い部分にある部位だが、根という地面に由来のある漢字が使われているのは竪穴式住居の頃には壁という概念がなかったためと壱の八 古民家の歴史で書いていますが、それでは「壁」とはどういうものでしょうか❓

「壁」という言葉の語源は、すみか、ありか、仮の「か」と、隔てるという意味である「へ」が合わさり、室を仮に隔てるものが語源とされています。

海外は壁をはじめに造り最後に屋根を造る建築方法がとられていますが、雨の多い日本の住宅は骨組みを建てたあとに屋根を先に作りその後に壁を造ります。

建築基準法制定後の在来構法では壁の中に入れる筋交いが構造的にも重要なものですが、伝統構法では壁は空間を仕切る機能であり構造的に必要なものではなかったのです。

空間を後で仕切るから「間仕切り(まじきり)」という言葉も生まれたのです。

Author Profile

川上 幸生
川上 幸生
川上 幸生(かわかみ ゆきお)
1967年1月15日 大阪出身

二級建築士
愛媛県木造住宅耐震技術者
インテリアコーディネーター
照明コンサルタント
住宅断熱施工技術者
下水道責任技術者
古材鑑定士
古民家鑑定士
伝統資財施工士
住宅建築コーディネーター

大阪でお菓子会社にて商品開発やパッケージデザイン、
デパートのショーウィンドウや店舗の設計施工を経て
現在は愛媛に移住して今までの経験を活かし人に優し
い本物の家づくりを目指し「お客様に感動をあたえる
家づくり」を心情に住宅の設計やデザインをメインに
活動中。

主な活動
厚生労働認可財団法人職業技能振興会認定資格 
古民家鑑定士伝統資財施工技術士 教本執筆並びに講師

一般社団法人住まい教育推進協会 会長
株式会社アステティックスジャパン 事業統括本部長
愛媛インテリアコーディネーター協会 会長
四国中古住宅流通活性化協議会 理事
全国古民家再生協会連絡会議 事務局長
ケイズデザイン二級建築士事務所 代表