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一通のお手紙

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一通のお手紙が届きました。
子供から手が離れこれからは自分たちのために暮らせたらと古民家暮らしを
夢見て本気で探してみようといわれます。
ご主人の実家が古民家で子供のころはここで過ごしたとも聞いてます。
どうやら単なる憧れで古民家暮らしをしたいのではなく本気で余生を過ごしたい
そんな想いを感じました。

何故今古民家なのか尋ねると、子育てのときは本当に無我夢中で走ってきた
ふと気がつくと何のために過ごしてきたのか……
一つに住まい「家」も要因なのかもしれません。

人生をこれで良かった~と思えることは人それぞれなのかも知れない。
お手紙によると、古民家の材の良さ、立派さ存在の貴重さ等々改めて
感じるようになったと締めくくられてあります。

出会いとは素晴らしいものがあるものだと痛感しました。

何故古民家暮らしをしたいと思われたのかを聞いてみました。
明確な言葉としてはわからないのですが、気分が落ち着くと言われます。
依然実家での古民家暮らしを経験されてるのかもしれませんが、木が見えるのは
人の心を落ち着かせるパワーがあるのかもしれません。

木に囲まれた生活こそ日本ならではの木の文化そのものだと思います。
突然の一通のお手紙を拝見して心が洗われるような新鮮な気持ちになりました。

ブームだから古民家が注目されるのではなく、本来日本人の心に秘めた
「勿体無い」の精神がそうさせるのかもしれません。
いらないから捨てるのでなく、活用することこそが日本人の「勿体無い」
の意識に目覚めるときなのかもしれません。

 

 

Author Profile

井上 静夫
井上 静夫
1955年、福岡県八女市生まれ。中学卒業と共に、大工の修行に入る。6年の修行の後地元八女に戻り工務店で働くこと10年。その間1979年に2級建築士を取得、建設科、建築科の職業訓練指導員となる。1985年建設業の許可を取得井上建築を開業する。自然素材に特化した家造りを手掛ける。1997年には労務管理士、1999年被災建築物応急危険度判定士を取得、2005年下横山神社、仏閣建築に関わり委員会より表彰、2010年古民家鑑定士、伝統資財施工士、古材鑑定士、古材活用士となる。現在も自然素材に拘った家造りを行っている。