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〜家事から考える住教育〜

平成29年2月22日福岡会場 住教育セミナー講演録
講師 家事塾主宰 辰巳 渚氏
会場    リファレンス博多
参加人数 24名

女性の方の多くの方が悩む実家の片付けです。
片付けのニーズは親子関係・家族関係のニーズによって大きく違います。
同居が少ない時代です。高齢者の時代に片付けは大変になってきています。
特に大変なのは放置されている家、すなわち空き家の片付けです。
近年、女性にとって「実家」というのは負の遺産になるケースが多いのです。

これは「大家族」から「核家族」「個人」へ住まい方が変わったことが原因です。
晩婚化により「家」の価値は変わってきました。
「家」=「家族」でなくなってきています。
結婚をしても子供を産み、妻として夫と生き、
子供の面倒を見て、介護をしなきゃいけない「ダブルケア」
すなわち「育児と介護同時にする」ケースが多くなり
女性に対する負担は重くなっています。

「家事」というと、炊事、洗濯、掃除などを思い浮かべます。
それは間違ってはいないのですが
「家事=家の事・暮らすこと」です。
暮らしのルールやマナーというのは「親から子へ」を基本ですが隣近所、
その土地、その地域、社会全体で共有してたものでもあります。

それが、戦後3世代目になって破綻し始めていて、
家庭をもっても家事の仕方がわからないとか、
理想とする生活と自分の生活とがうまくつなげられない
不安を抱える人がとても増えています。

最近は女性の家事すなわち
「家のこと・住まうこと・家族と暮らすこと」を
学ぶ機会は極端に少なくなってきました。
「住教育」はぞれぞれの家族の知恵や経験ですから
集積出来にくい時代なのです。

自分らしい生き方を実現していくために、
また日常の生活を健康で幸福に営むために、
知恵や技術をともに学び合い深め合うことが必要だと思います。

それを次世代に伝えていくことが「住教育」で大切なことだと考えています。

Author Profile

井上 幸一
井上 幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。