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〜シロアリは駆除でなく防除が大事〜

平成29年3月6日愛媛会場 住教育セミナー講演録
講師 日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合 南山和也氏
会 場  アイテム愛媛 第5会議室
参加人数 20名

私は「シロアリの専門家」です。
みなさん「シロアリは害虫」だと思いがちですが地球環境という視点で見れば
「シリアリは益虫」の部類に入ります。

シロアリの多くは森林地帯に生息しており、枯れた木材や落ち葉などを食物とします。
つまり「森の分解者」として大切な役割を果たしているのです。

ヤマトシロアリやイエシロアリは、家屋の部材である木材を食害し、
時として大きな被害を及ぼします。
こういったケースでは、害虫だと言えます。

熊本地震で「シロアリ被害」があった家は90%以上倒壊しています。
「シリアリ」は「家を長期持たせる」には避けなくてはなりませんが、
人の目にはふれないので、
シロアリ被害は壁などを開けてみないとわからないケースがほとんどです。
シリアリ被害は気が付きにくいのです。

羽蟻が飛び出して初めて気づきケースが多いのです。
今まで「寒いところにシリアリはいなかった」のですが
「外断熱等」で家があったくなったのでその被害は寒冷地でも多くなりつつあります。
シロアリは以外にも木材だけでなく「発泡スチロール系の断熱」はよく食べるのです。

シロアリ被害があると「薬剤散布」をします。
その薬剤は人体にもですが大事はその散布量です。
例えば人に必要な塩でも、体重60kgの人が1kgを食べると死にます。
全ては量の問題ですからプロに任せることが重要です。

また、シロアリ被害を未然に防ぐ「防除の考え方」が大事です。
プロによる点検をしっかりすることが大事だと思います。
建物を長く使うには

1、良質な住宅をつくる

2、長期修繕計画をたてる

3、定期的な点検・診断を行う

4、適切な維持管理を行う

5、全ての記録を残す

が大切です。
住宅の価値を落とさないには「家の点検・修繕等の記録をしっかり残すこと」です。

Author Profile

井上 幸一
井上 幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。