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〜先人の知恵から考える最新の家 〜

平成29年3月8日広島会場 住教育セミナー講演録
講師 静岡県古民家再生協会 三ツ井仁氏
会場   広島オフォスセンター第E会議室
参加人数 13名

みなさんにとって「古民家から考えるイメージ」はなんでしょうか?
「夏涼しい」
「冬寒い」
「自然素材」
「壁が少ない」
「再生可能」
「暗い」など様々なんだと思います。

「古民家鑑定士」という資格でみると古民家の基準は
「築50年以上の木造住宅」なんですが、
多くの方のイメージは、
国の建築のルールができる前の伝統工法の木造住宅なんだと思います。

「コンクリートの基礎でなく石の上に建って」いたり、
「茅葺などの草葺き屋根」」だったり、
「土間や縁側がある」住宅なんだと思います。

しかし、そんな日本の住文化である「古民家」はどんどん壊されています。
もったいないいですよね。

みなさんは何年持つ住宅を「建てたり」「買ったり」したいですか?
「古民家」はそもそも100年程度は長持ちしています。
メンテナンスすればまだ100年以上は住むことができます。
今の住宅の寿命が30年前後と言われますから
古民家は「お金も掛からない」し「長持ち」です。

しかし古民家を「直すより壊して新しくした方が安くできる」
と言われるケースが多いようです。

それは「大工さんの技術がない、大工さんがいない」ことを
指してるケースが多いようです。

「古民家」はメンテナンスすれば暖かく・便利に出来ます。
その費用も「同等の新築より」は安く出来ると思います。
古民家を残していくためには、大工さんの技術が大切で、

私たちは日本の住文化を残し、未来の子ども達の為にも
「大工さんを育てること」をしなきゃなりません。

「古民家」は外国人の方から見たときに「憧れの日本文化住宅」なんだそうです。
そして外国では「古い建物の方が価値がある」ケースが多いんだそうです。
「古いものを長く大切に使う」には「メンテアンス」が重要です。

地域の大工さんと仲良くして、
しっかりメンテアンスしていけば「古民家の方がお得」なんだと思いますよ。

地域の古民家探して見てください。
みなさんの周りにもいっぱい「古民家」という宝物があるはずです。

Author Profile

井上 幸一
井上 幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。