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建物の劣化

建物を劣化させる現象としては、風化、摩耗、腐朽、虫害、
それに腐食などが上がられます。

風化とは、建物の外壁や屋根部分などが
紫外線、風雨、塵芥(じんかい)などで
表面や塗膜面が劣化することです。
建物で風化する部分といえば、
外壁などの屋外部分となります。
摩耗とは、縁甲板や畳、階段など人が歩いたり、
建具の溝など材料同士が
摩擦を繰り返すことで損耗することです。

建物で摩耗する部分は主に可動部分になりますが、
塵芥や土などがあると
摩耗は早まりますので定期的な掃除が予防になります。
腐朽並びに虫害部分としては床下、床組、軸組に小屋裏など
腐食とは、金属部分が湿気を帯びることで錆びたり、
大気中の塩素ガスなどの影響で錆びることで
表面を塗装などで保護することで防げます。

建物で腐食の影響がある部分は金属を使った部分で、
金属製の樋や、屋根の谷板金などが挙げられます。
腐朽の中で時に質問が来る内容として、
腐朽菌とカビの違いについて尋ねられることがあります。
カビも菌類には違いがないのですが、
腐朽菌が木材のセルロースや
ヘミセルロースを分解するのに対し、
カビの栄養源はアミノ酸やタンパク質などの
糖類や木材表面に付着した汚れなどです。
カビが付いているからと木材が腐ることはありません。
しかし、建物にはあまり影響を及ぼさないカビは
人体には影響があります。
不衛生な状態になりますしひいては
食中毒やアレルギーの原因ともなります。
カビも湿気のある場所を好みますので
カビが発生している部分は
当然腐朽も進んでいる可能性は高くなります。
押入れなどにカビが発生すれば腐朽に進行していくので
やはり湿気を排除する対策は必ず必要という事になります。

Author Profile

井上 幸一
井上 幸一
2001年 持続可能な循環型建築社会の創造を目指し古材FC事業を立ち上げ全国展開を開始する。
古材の利活用から古民家を地域の宝と捉え古民家の利活用をおこなうための事業として古民家ネットワークを創設。
「古民家鑑定士」「伝統再築士」を始めとする資格を創設し全国各地で古民家を取り扱う人材育成に力を入れ、古民家鑑定士は全国に1万人を超す。

現在は、古民家の安心と安全を担保するために基準を創り、ソフト面とハード面を兼ね備え全国各地で講演活動を実施している。

また本年、「内閣官房歴史的資源を活用した観光のまちづくり専門家会議専門員」として全国各地の地方自治体のコンサルティング活動も行う。

古民家ツーリズム推進協議会事務局長として、全国で古民家ツーリズムの推進もおこなっている。