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心遣い

男性は葬儀を終えた後
故郷の寺に納骨するため
羽田空港から空路九州へと向かった。

遺骨を機内に持ち込めることは知っていた。
でも入れたバッグがかなり大きく
念のため搭乗手続きの際に中身を伝えた。

機内に乗り込み
上の棚にバッグを入れて席に着くと
客室乗務員がやって来てこう言った。


「隣の席を空けております。お連れ様はどちらですか?」

搭乗手続きで言ったことが機内に伝わっていたのだ。
男性が「ああ、上の棚です」と説明すると
乗務員はバッグごと下ろしてシートベルトを締めてくれた。

飛行中には「お連れ様の分です」と飲み物も出してくれたという。

「最後に2人でいい“旅行”ができた」と男性。
その表情を見ていたら、こちらも温かい気持ちになった。

これを「心遣い」と言います。

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井上 幸一
井上 幸一
材木屋2代目として、今年材木屋の資格「木のソムリエ」という資格を創設しました。
材木屋に資格はいらいない!そう言われるのは、業界だけでユーザーからすると材木の専門家としてアドバイスしてもらえる方をどんどん排出していかなければ、このまま日本の林業も衰退する一方です。また日本の住宅に使用される材木も粗悪なものになりかねません。
一般ユーザーへ本当のコトを伝えてまいります。
建築業の方から嫌がられるかもしれませんが・・・。